所長からのメッセージ バックナンバー 2008年

燕岳登山(第40号 2008.10.10発行)

登山者の喧噪も一段落した九月六日に、何十年振りかで燕岳へ登山する機会を得ました。事務所の職員やお得意先・取引先の有志、老若男女合わせて十二名は、早朝五時三十分に佐々木事務所前を出発、中房温泉の登山口で登山者カードを提出し登山が始まりました。アルプスの三大急登に数えられている登山道の登りは約三十分毎に現れるベンチに救われ、第一ベンチ・第二ベンチ・第三ベンチ・冨士見ベンチと疲れも極限になりかけたときに、合戦小屋に到着しました。登山口から三時間余を歩き続けた疲労は、波田のスイカを頬張って半分ほど吹き飛びました。合戦小屋から上部は眺望も開け、雲行きの心配はあるものの一時間半ほどで頂上直下の山小屋、燕山荘に着きました。お昼ご飯はバックカントリー(穂高駅前の登山用品店)お手製のお弁当です。山岳ガイドのオーナー監修の信州弁当は、もち米ベースのご飯に信州サーモンや野沢菜等の信州の特産品をあしらい山旅の昼食に必要なボリューム感に溢れたものでした。
これ以上は登りたくない、山小屋の食堂でビールを飲みながら待つという若干名の職員を残し、午後一時、燕岳山頂に立つことができました。残念ながら雲が立ち込め、晴れていれば遠く聳える槍穂高の勇姿を垣間見ることもありませんでした。
急な登りも厳しいものでしたが、下りは更に追い打ちを掛けるように辛く痛む足を引きずりながら中房温泉に下山したのは夕闇迫る午後五時十五分でした。
有明荘の露天風呂は、疲れた身体に充分すぎる活力を与えてくれました。
中房温泉登山口の標高は一四六二mです。燕岳の山頂二七六三mとの標高差千三百mを歩幅が一mにも満たない人間が、十時間の間に登り下したのです。積み重ねることの大事さ、偉大さを身体で再認識した一日でした。

第三セクターの危機(第39号 2008.6.10発行)

国や地方公共団が主体となって設立された第三セクターの一部が経営危機に直面しています。地方分権化推進の渦中で財政の透明性が増していくにつれて、帯広市のように、第三セクターの破綻が地方自治体の破綻に繋がってしまうこともあります。
昨年から今年前半にかけて活動した安曇野市の「安曇野市出資法人あり方検討専門委員会」の一員として、市が出資した第三セクターの見直しを話し合いましたが、議論を通して感じたことを述べたいと思います。
第三セクターの設立目的は行政の補完であることを考えると、公益性が確保されなければなりません、そのために収益性が犠牲となるのは一般的な営利法人と違うところです。通常、第三セクターは自治体が設置した施設を使用して経営活動を行いますが、安曇野市では、その利用料(賃借料)の算定に統一性がありません。
本来、利用料は施設の耐用年数に応じた投下資金の回収や、利回りを基準に算定されるはずですが、安曇野市の場合は五市町村が合併して誕生したこともあり、算定方法については旧市町村の基準がバラバラです。
第三セクターの事業には公益性に首を傾げたくなるような法人もあり、国からの補助金の取得が目的で設立されたのではないかと疑いたくなるようなものもあります。民間企業と異なり経営成績が法人の存立に直接の影響を及ぼさないため、経営に緊張感が見られない場合もあります。
その中にあっても、努力を重ね収益を計上している法人もあります。又、第三セクターは地域の雇用創出や地域経済の活性化にはそれなりの成果を挙げています。公益性と収益性の相反する条件をクリアーし、企業として今後も市民の支持を得るためには、民間企業と同様に経営に携わる人の熱き情熱が必要です。

母の思い出(第38号 2008.1.15発行)

昨年の十一月に九十三才の母を亡くしました。十月十一日に軽い肺炎で市内の総合病院に入院したのが我が家で過した最後の日となり、たったの四十日で帰らぬ人となってしまいました。
母は私達兄弟が幼い頃から臨時雇いの学校給食調理員として女手一つで二人の息子を育ててきました。夜は近くの食堂で皿洗いをして親子三人の生活を支えてきたのです。
誰しもが幼い頃の親子の楽しい想い出を二つや三つ持っているものですが、私にはそのような記憶がありません。母には時間的にも経済的にも親子の触れ合いを楽しむ余裕などなかったのかも知れません。
そのような思いがあったのか、昭和五十二年に私が信州へ移り住むと決めたときも、住み慣れた東京を離れるのは辛かったと思うのですが反対はしませんでした。
穂高へ来て私の生活も安定し始め孫の手も離れると失われた自分の青春を取り戻すかのように外国旅行や大型犬での散歩を楽しみました。
誕生日をケーキで祝ったり、好物の焼肉や寿司を食べに家族揃ってファミリーレストランに出掛けたり、一緒に暮らしていることが当り前の時は、その存在を強く意識することなどなかったのですが、突然目の前から永久に姿を消されてしまうと、失ったものの大きさが身に染みます。
母が私に残してくれたのは形のあるものではなく昔の母の後ろ姿です。私の子供の頃のただ黙々と働き続ける後ろ姿です。
「真面目に一所懸命働く」私も母が残してくれたものを子供達に相続できるよう働きます。お得意様のため、職員のため、地域社会のため、そして家族のために真面目に一所懸命働きたいと思うのです。

バックナンバーはこちら
佐々木会計事務所は
TKC全国会会員です
TKC全国会
TKC全国会は、租税正義の実現をめざし関与先企業の永続的繁栄に奉仕するわが国最大級の職業会計人集団です。

関東信越税理士会所属

お気軽にお問合せください。
佐々木会計事務所
TEL:0263-82-8210
ssk@sasakikaikei.co.jp